犬のトイレ用に古い新聞紙をもらおうと近くのバルにいってみた。
朝早くまだ客もほとんどいない。
猛烈に眠かったのでコーヒーを頼んだ。
前にみたおじさんと違う人だったが、この人も愛想のよいおじさんだった。
「古新聞紙ありますか」ときくと、
こちらをニコニコ見ながら何か話しかけてくる。
わからない言語だ・・・。
「あの、中国語はわかりません」
そう伝えると、「日本人?」と聞かれた。
はい、と答えると、いきなり携帯をいじりはじめて、何かを見せようとする。
アジア人家族の写真だった。
ここにきてまもない日本人家族でうちの客なんだ、という。でもその説明もなんだかたどたどしい。
スペイン語あまりできないのかもしれない、と思い、
「古い新聞紙」ともう一度google翻訳に今度は日本語で書いて、それを中国語に翻訳したものを見せた。
ああああ!とにっこり笑って、一瞬奥に入ると、すぐ束になった新聞紙をくれた。
おじさん、いい人だ!国は違えどアジア人同士だものね、なんて勝手に喜ぶ私。
あなた、ここにくる。私新聞紙とっておく。
と、翻訳すると、きっとこんな感じなのではと思わせる話し方で、たどたどしく、でもフレンドリーに話してかけてくるおじさん。
何にしてもありがたいと思い、お礼を言って受け取ると、ちょうどそのタイミングでコーヒーも出してくれた。
あれ? 砂糖がついてない。
でも、いつもほとんど砂糖はいれないし、とにかく急いでいたので、お金だけ払って出ることにした。
ふとみるとテイクアウト用のカップに蓋がしてあるものの、細いストローが突き刺してある。なんで木のマドラーじゃないんだろう・・・等と疑問に思いながら、帰途についた。
帰宅して、急いでコーヒーをマグに移し、温度を見ようと一口飲んだら、なんと、
激甘・・・。
おじさん、どうも砂糖を勝手に山のようにいれてくれたようだ・・・。
(砂糖入れますか?と)きかれてもないし、いったいいつの間に!!!
勝手に砂糖を入れられる経験なんてバルで正直初めてである・・・。
コーヒーを頼むとどこの店でもたいていは砂糖(日本よりも多い10g!!)が2袋もついてくる。ということは、まるまる2袋入っているのだろうか・・・。いや、まさか。
ちょっと想像しただけでクラクラしてきた。
でも、猛烈に眠い、、、ええい、飲んでしまおう。
飲み始めたが、結局4分の1飲んだところであまりの甘さにギブアップ。
これはもうほとんど子供のころ大好きだった甘々のコーヒー牛乳 x3倍 の世界・・・。
次回は、お砂糖は別につけてね、と聞かれなくても最初に忘れずいわなくちゃだ、とその日心に強く誓った。