暮らしあるある話

交通事故後、かけつけた救急車にのせてくれなかった理由

車と接触する交通事故にあった。

青信号で横断歩道を渡っていた時だった。

左折して入ってくる車が見えた。止まると思ったのに、なぜかその気配はなく、気が付くとあっというまに自分の目の前まで来ていた。

あ、と思って、車を止めようとしたのか、無意識に手を出して車に手をついていたが、車輪は半分私の左足の上を踏んでいた。ものすごい恐怖が走ったがすでに遅く、しかし幸いそこでやっと車はとまった。

痛い!足をひきぬこうとしたけれど、まるで引き抜けず、足をひかれた状態のままバランスを崩し地面に強くたたきつけられた。

周りにいた人がすぐにかけよってきて、手を貸してくれた。足がぬけなくて靴を脱いでタイヤの下から抜いた。肩を貸してくれ、道路わきまでつれていってくれた。

見ず知らずのバイクの男性二人と、カップルがずっとそばについていてくれた。カップルの女性は水もかってきてくれた。また、少し出血していた手のひらの消毒もしてくれた。

スペインは、道で倒れると人がすぐわっとよってきて助けてくれる、と前に何かで読んだが、ほんとだ、とパニックの中ぼんやり感じていた。

そのうち、警察と救急車がきて、警察が、私、運転手、目撃者とそれぞれ話をしていく。バイクの二人は、自分たちも横断していた、歩行者用の信号は青だったと証言してくれた。

意識はちゃんとあるが、足と腰、手のひらが痛くて動けない。救急車でとりあえず救急にいって検査を、となったときのこと。

あ、イヌは乗れないんだよ。救急車には。誰かひきとりにこれない?」と、救急隊員。

え? 

頭の中が真っ白になった。

事故で身体が痛いのに、急に頭をフル回転させて、近くですぐきてくれそうな友達をパニック状態で考える。しかし市内にいる友達数人にかけたけれどあいにく誰もすぐ連絡がとれない・・・。

絶対来てくれそうな友達もいるが、市外に住んでいておまけにコロナ禍で、他都市との移動禁止が出ていて、すぐ市内まで来れそうもない・・・。何人かかけたけれどすぐに来れる人が見つからず・・・困ったことに。

結論から言うと,,,救急車で病院には連れて行ってくれなかった!!!!

では、どうなったのか。

自宅まで犬を連れかえり、その後自分でタクシーでいってくれ、と。

ええええええ???? 全身痛くて、骨が折れてるかもしれなくて、ろくに歩けないのにそゆこという???

目が点になった。口あんぐり。

警察官の一人がタクシーをとめてくれ、痛い体をひきずって、まず帰宅。そしてやっとかけつけてくれた友人につきそってもらい、タクシーでまた救急まで。。。。

やっぱりツッコミどころ満載だなスペイン、、とふと思う。